昭和だから、、、俺たちのころは、、、それが、正しいのだろうか、、、
おはようございます!見習い初日、初めての出勤です。
今日からお世話になります!林です!よろしくお願いします!
一人一人に挨拶して回ります。
先輩方は来ると、なんの打ち合わせもなく、予定していた仕込みを、始めます。
おい!林!お前何やるんだ?!
声がかかりました!しかし、当然、知りませんよ!
包丁も握ったことないし、料理なんかやったことないし、料理学校いったわけでもないし、社会科見学みたいな状態ですよ!
すみません!なにから始めたらいいですか?!
渾身の一言です。
おい!ごんぶ!今日から、お前面倒みろ!
はい!
そんな会話がなされて、わたしの教育係が決められたようでした。ちなみに、”ごんぶ”とは、当時流行ったインスタントうどんの、ごんぶとからとった、Nさんのニックネームです。
なんやかんやで、営業が始まります。
林!メニュー覚えてきた?
と、ごんぶ兄さんから、
はい!名前は覚えました!
毎日毎日、呪文のように言っていたので、覚えましたが、どれがどれだか、わかりませんとまでまでは、言ってはいません。というより、無駄に話す権限がない立場です。
ピピーピピーッ、オーダーが通ってきます。
ホールスタッフの女性からも、声がかかります。
林!読んでみろ!!
はい!
コ、コ、コンシューハーヤン、パッチーフェイカイ、、、、、
呪文を唱えました。すると、全員動き出すのです。すげ〜、わ〜!お〜、すげ〜!心の中で、よっしゃと思ったが先か、脳の揺らめくのが先か、、、
テメーでオーダー読んで、なに作るかわかってんだから、さっさと準備しろよ!!あっ💢!
すみません!
何を準備するの?ま、こうなりますよ。
たまりかねた先輩は、すごいスピードで、皿、バット、ザル、付帯する調味料を用意していきます。なんの為に、必要で、なんという名前の調味料なのか、なんかは、あとで覚えるようです。メモを取れと言われますが、そんな時間、あるわけない。が、メモとった?とは、聞かれます。
料理学校って、こんな時の対応を習ってるのかな?とか、真剣に考えてました。
クタクタになって、終わると、みんな帰って行きます。10人ほど居た厨房も、私と、ごんぶと兄さんと2人です。
このガスの元栓閉めて、、、よしっ、おわり、、、
そう言って、ごんぶと兄さんはマリオワールドにでもありそうなでかいレバーを、押し上げました。まさに、クッパのようでした、、、
振り返って、どうやった?今日?
なにもわからない事ばかりで、大変ですけど、とにかく頑張ります!
寮に戻ったのは夜中の2時ごろだったでしょうか、、、、
翌日、起きるのは、8時、仕事へ行きスープのとりかたを習います。料理は出汁!中華は、このスープがダメなら何も上手くならない。などと言うてますが、ホテルでは、下っ端の仕事で、スープを一回何リットルとれて、いくらお金がかかってるか、実は知らない人もたくさんです。
なんと、そんな大切なスープは、一度習うと、翌日から、一人でやります。いま、思えば、よく任せたなと思います。
手際が悪いので、慣れるまでは30分は、早く出勤します。
今日のスープ、これじゃダメだ。
朝からどんな手順で、どうやって、どんな順番で火を入れてるか、説明します。
、、、、、答えは、、、、ないです。
考えろ、ってことですね。おそらくですけど。
どんな、仕事も見習いや、新入社員は、緊張や不安を持って仕事に望んでると思う。一般社員も、パート、アルバイトも、、、
先日、知り合いが、会社の愚痴、、、的なものを、口にした時に思い出した事を書いてみたんですけど、社員に〇時出勤!と言った方が、あろう事か、夕方出勤して、なんで、これ終わってないの?と社員を詰めるんだとか、、、
口癖と捨て台詞に、俺は昭和だから、、、と、言われたそうで、、、、
昭和にも、偉人はいたわけで、そんな方たちは、同じ昭和をそのように使って欲しかったのだろうか、、、
うちは、若いスタッフが1人います。
ホールにも1人、それと、私。
出勤だけで言うと、私が一番早い事は、普通にあります。仮にも、私が遅い時は、厨房に入り、なにか、できない事、つまづいてる事を聞きます。そして、その時間をなるべく、たくさんとります。
作業の流れを全て見せながら、区切りのいいとこで、メモを取る時間を与えます。
仕事が終わると、翌日の仕事の内容を一緒に確認して、心地よいくらいの負荷にして少し余裕を持たせます。その方が、好奇心は煽られますし、煽られた好奇心は、行動に移しやすくなります。
いま、平成でもありません。
あっ、でも、ありがとう、と、すみません、はめちゃくちゃ口うるさいです。相手に聞こえなければ意味はない、これに関しては、店閉めてでも、話します。
、、、あっ、俺も昭和やろか、、、、