大将のひとりごと

今となれば、、、

初めての炒飯から鍋を振ることも仕事になりましたが、まだまだ下手くそでした、、、

 

一つ一つの料理には、思い出がいっぱいです。

だからこそ、真剣に教えるし、教えて頂けたのだろうと思います。

鶏肉とカシューナッツの炒め

初めての炒菜でした。動作の一つ一つを盗み、意味を理解し、真似から入り、形にしていく。

賄いでつくったのですが、今一つでした。

その日から、毎朝30分早く出勤して、料理長が出勤するタイミングで手を空けて、事務所に持っていきました。おはようございます!よろしくお願いします!といい、作った料理を差し出す。毎日、一言アドバイスをいただけます。

2週間も毎日やってると、だんだん修正点は無くなってきます。オケーオケー、だんだんそんなことを言われることも多くなり、ある日のオーダーで、料理長が他の先輩に回った材料をこちらに回せと指示して、私の後ろに、、、

ウ、ウェイ!!

ハイ!とか 了解しました!の間略語、ウェイ!! そう言い、頭の中で工程を整理して、、、ると、早よ作れよ!と声がかかります。

出来ました、料理長が少し笑って、ケツを軽く蹴り、よーし!! よかったー、そして、少しずつですが作れる料理の幅は広がっていき、白菜とレタスもわからなかった私も、作る面白さをおぼえていきました。

よく、ニュースで、パワハラとかモラハラとか、ブラック企業や時間外労働など、まさにくぐり抜けた難問を取り上げています。

一つ思うのは、苦しかった分、楽しかった。厳しかったから、根性を試された。何より、思い出がたくさんあります。

先日、グランドホテル時代からの仲間が来てくれました。 私が出会う前からの兄貴分や師匠を連れて、本当に笑い声が絶えない良い関係でした。

とても、私が割って入るところなどなく、羨ましく見ていました。

苦労を共にしたものだけが手に入れれるものです。 私にも、少しばかりの仲間がいます。集まるとやっぱり、昔話で笑います。当時は本当に辛かったことも山程でしたが、こうして、いま、中華の道にいるのも仲間のおかげです。

若いコックさん達も1日でも長く続けて、沢山の仲間を作って欲しいです。厳しいこと、辛いこと、涙を流すこと、悔しいこと、たくさんありますが、全部、財産です。

私は、財産になりました。

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