無言の圧力、、、
以前のブログにも書きましたが、連続遅刻!!
迫り来る生の握りたて焼売を、サッとかわすと、コック帽をかすめました。
何やってんだ!あっ!?コラっ!!
す、、す、、すいません。
もう、平謝りしかない、、、、
ひとしきり謝罪したのち、ネギ切って、レタス切って、鍋周りのセットをしながら、近づいていきます。
ちゃす、やります!!
ちゃす!は、失礼します、お願いします、色んな意味でつかえる、万能言語です。
そういうと、ヘラを持ち皮に手を伸ばしたところで、
これ、蒸しとけ!
はい!
遅刻などした坊主には、こんな仕事やらせないという感じ満々です。
いつもの何倍ものスピードでセイロにせっとして、、、
ちゃす!
また、ヘラに手を伸ばしたところで、
B1の冷蔵庫から、アボガド持ってあがっとけ!!
ちゃす!
猛ダッシュで3階の隅の中華厨房から地下1階の反対の端まで、走ります。慣れたもので、どのルートが最速でいけるかは、見習いの方がよく知ってます。
途中のエレベーターが8階以上にあるときは、まだ先の、和食さんのエレベーターにダッシュ、地下へ降りると、あと50メートル!
洋食が持ってきてた、台車を拝借し、アボガド100個ほどをのせて、総務課の前をダッシュ、エレベーターに滑り込み、3階へ、、、
戻りました!!
さっさと、冷蔵庫へ台車ごと突っ込み、先輩の元へ、
ちゃす!
諦めず手を伸ばします、
早かったな、あっ!?
あっ?!は、この先輩の、口癖です。
ちゃす!
やっと、焼売を、握らせてもらえます。
当然、出来上がった焼売をつまみ食いします。
が、、、
この時は、怒られないんです。
黙って見られてはいます。
その日の仕事終わり、当然飲みに誘われて、いつもの🏮赤提灯のお店へ、、、
今日はすみませんでした、、、。
先輩は、空いたグラスを差し出して、ニヤッと笑います。
何も言わないですが、頑張れよ!と言われてるようで、その無言を打ち破るように、
うるさいよ、飲めよ!
ちゃす!
グビグビっと飲んで、顔をあげると、
また、ニヤッと笑ってくれました。
つまみ食いの事はなんで怒らないのですか?
と聞いてみると、
いつか、思い出して作った時、お前が味を忘れないようにだよ、あっ!?
ちゃす!!
いま、お店で出してる広東焼売は、そんな思いでの、味です!!
いつか、ご賞味ください。