ほら、見てみろよ!
香りがでたら、材料入れて!
イチ、ニ、サン、くらいでしあげないと!
賄い作ってる時に、よく言われました。
油通しして、ザーッと炒めたように見えて、実はなかなかデリケートな炒め料理です。
野菜の質、硬さ、仕上げる料理により、油の温度は違うし、入れるタイミングも時間も違います。
油通しが終わると、油抜きをして、下味を入れていきます。これも、食材により少し違ったり大きく違ったりします。
この行程を終えて、初めて炒めるという行程に入ります。
そして1つ1つの行程の中で、必要に応じて鍋を洗います。
慣れるまでは、頭が追いつかないのですが、身体が反応しだすとスムーズに行えます。
まぁ、見習いの時は前日に、賄いのイメージをして何度も何度も頭の中でつくりました。
いざ本番になると、まぁ怒られる怒られる。
頭の中パニックになりそうでした。
火が入り始めた野菜は、なるべく早く仕上げないとクタクタになり、食感も味もわるくなります。今でも、スピードは意識をしながらつくります。
見てみろ、こんな野菜食べたいか?!
湯気もない、香りが立たない炒めが美味いか?
そんなことを言われながら、日々を過ごしていきました。
時々思い出すと、初心に返れます。
うちのスタッフに、先日、シュウマイの握り方を教えました。
時代がかわってるので、こうして、こうして、こうして、この指のところで、この角度くらいで、ここまできたら、こう、で、こここうして、はいっ、こんな感じ。
仕事は盗むものだと教わりましたが、教えてあげればいいんだとも思います。
この春から、コックを目指すみなさん!
遠慮なく聞くこと、とにかく聞きまくって、仕事を楽しく過ごしてください!
私の最初の質問は、
野口さん!元栓ってどれでしたっけ?
です!メモの準備は周到に!!
ぱんどら、今日も絶賛営業中です!!